2010年4月2日金曜日

自由の定義 by 龍

欲しいものを手に入れるためには、何が欲しいのかを、
自分でわかっている必要があります。


(中略)


手に入れたいものとして、自由だと答える人も多いでしょう。
自由にはいろいろな意味があります。
法律や道徳が許す範囲で自分が思うままにふるまうこと、
勝手気ままなこと、他の人間や組織から発言や行動を強制されたり
妨害されたりしないこと、自分の意思で発言・行動すること、などです。

わたしは、「選べること」が自由だと、個人的にそう思っています。
何をしても許されるということではなく、発言や行いや
考え方を選ぶことができるということです。

自由な人生とはどういうものでしょうか。
たとえば、会社や家に縛られないホームレスの人たちは
自由な人生を送っていると言えるでしょうか。
自由が、勝手気ままに生きることだとすれば、
ホームレスの人たちは自由かも知れません。

しかし、自由が何かを選ぶことだとすると、
答えはまったく違ってきます。ホームレスの人たちは、
お腹が空いても、どこで何を食べるか選ぶことができません。
病気になっても、病院に行くかどうか、行くとしたらどの病院に行くのか、
選べません。ホームレスの人たちは、恐ろしく不自由な生活を送っているのです。
自由、つまり何かを選ぶというは、重苦しい場合もありますが、
わたしたちが持っているとても大切な権利なのです。

長い人生で、もっとも重要な選択は何でしょうか。
それは、自分はどういう生き方するのか、
どうやって生きていくのか、ということでしょう。どうやって生きていく
のか、という問いは、どう社会とかかわっていくか、
という問いと同じです。人間一人では生きられないからです。

JMM [Japan Mail Media] No.577 Extra-Edition4 より中略、抜粋


一部分だけ抜き出しているので、全体としての表現に違和感が

生まれてる可能性があるが、この自由の定義について考えた。



10年近く前に、AUSに住んでいた時、友人のSが突然死んでしまった。

心臓にサッカーボールがあたって、そのまま心臓が止まってしまった。

信じられないような状況、泣き崩れる彼女や両親の横で、

体格が近いから遺品の服の多くをもらった。

その後、数年間、ほとんど、それらの服を着て過ごした。


それはそれを着る以外、選択肢を持つ事ができなかったからだ。

それは、勿論、Sの事を思ってる部分もあったが、

それよりも、実際のところ、服を買う金がなかった。



選択するにはそれ相応の力が必要だと思った。

自由が選択できる事だとして、力がなくては選択できないとする。

故に、相応の力がないと自由を手に入れる事はできない。


この世の自由という概念の一つの側面だと思うが、

若い時はわからないでいた。



0 件のコメント: