昨日、孫氏の”意思決定の極意”を聞いた。
当初、孫氏の意思決定の方法論の具体的なレクチャーの
イメージでいた。
ゲーム理論、ナッシュ均衡、ディシジョン・ツリー
など、所謂、戦略的意思決定の方法論や具体的な個別の事例で
講義するのかと思っていた。
しかしながら、あんな大箱でそんな話するはずもなく、
そうではなくて、質問形式で、過去にあった重要な意思決定をした時
、その時の状況、気持ちを中心に、事例を振り返っていった。
感じた事は、まず、孫氏は、付き従う者、コンペティター、
ステークホルダーすべての人を合わせた中でも、
もっとも明確で大きなビジョンを持っている。
組織論、企業変革で著名な、
ハーバード大で33歳にして終身教職権を獲得した
ジョン・P・コッター氏の著作 "Leading Change" によると、
ビジョンとは、将来のあるべき姿を
示すもので、なぜ人材がそのような将来を築くことに
努力するべきなのかを明確に、
あるいは暗示的に説明を加えたもの、と定義できる。とある。
1.ビジョンがある事により、それに従って、
無数の詳細な意思決定を容易にする。
2.人材が正しい方向を目指して行動を取っていくことを促す。
3.無数の人材が参加している場合でも、
迅速に効率的に行動をまとめ上げることができる。
誰よりも早く、大きく、明確なビジョンがある為に、
あれだけの組織を率いて、あれだけ多くの会社を買収して、
過去の大きなビジネスをものにして行ったのであろうと考えた。
そして、多くの事例の意思決定に関わる、判断基準に
信念と義の気持ちを強く持っていると、思った。
損して、得を取れとは、昔の上司に良く言われた言葉であるが、
正に、それを思いだした。
目先の利益より、自分の信念、
ステークホルダーからの信頼、義。
やはり、孫氏はでかいって感じました。
色々、学べたがあまり書かないでおく。
意思決定。
無数にある選択肢から、他の選択肢を切り離して、
排除して、正しいと思われるもの選ぶ。
人間は生きている限り、選び続ける、
どこに行くのか、何をするのか、何を食べるのか、
何時にするのか、どちらを買うのか、、、、、
つまり、ビジネスだけでなく、人生は選択の連続であり、
意思決定を行い続けていると言える。
以前のエントリー”自由の定義 by 龍”で
自由の定義について、
選択ができないという事は不自由である。
だとしたら、選択できる事が自由であると述べた。
(*村上 龍 氏は述べていた。)
選ぶ事が自由である、選択を多く持つ事が力、
その選択肢の中から、最善のものを選択する事ができる力がある
ということは、より自由で、そして、より大きな選択をする事になる。
ビジネスシーンだけでなく、意思決定の能力、方法はすべてにおいて、
重要である。
そして、孫氏のように、信念と義を持って、
意思決定できるようになりたいと思った。
ロジックだけじゃない。
逆に言うと、そうでなくては、人はついて来ない。そのように考えた。
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